洋書の読み方 3つの手順
英語の勉強のために洋書を読んでみたいけど、どうすればいいか分からないといった方のために、私がたどり着いた方法を紹介したいと思います!
ぜひ参考にしてチャレンジしてみてください!
レベルの選び方
まずはを自分の英語力に合った洋書を選ぶのが基本です。
自分の英語力を測るためは...
CEFRのチェックテストをやってみるのも一つの手ですね。これは私もトライしましたが、どれも同じような結果だったのでかなり信用できるし、英語学習のモチベーションにもつながっていいですよ!
CEFRとは”外国語の学習・教授・評価のためのヨーロッパ言語共通参照枠”(Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment)のことです。
最近では様々な試験でCEFRの値を比べることができるようになっていますね。
レベルチェックテスト | Cambridge English
上記のリンクから実際にテストを試しにやってみることができます。ちなみに全て無料で信頼性も高いです。時間がありましたら、やってみてください!
しかし...
個人的に一番手っ取り早い方法は直接本屋さんに行って本を手に取ってみることだと思います。
私の場合、本の表紙が可愛かったから、有名な本だからという理由でネットで買ったものの、予想以上に難しくて、家に転がっている本はいくつかあります。(将来、私の英語力がアップした自分が読むことを信じています笑)
ここで大事な点を3つ。
- 作者の出身地を調べる
- 本の年代を確認
- 内容を知っているか
1. 作者の出身地を調べる
つまり作者がイギリス人なのか、アメリカ人なのか、ということですね。
結論から言って、アメリカ人作者の本をオススメします。
私たち日本人はアメリカ英語を基本に英語を学んでいるので、イギリス英語の洋書を楽しむのはかなりハードルが高いように思います。
ただイギリスの文学は有名で読んでおきたい本がたくさんあるので、洋書を読むことに慣れてきてからぜひ読んでみてください!
私のオススメは、”The Pride and Prejudice”(高慢と偏見)で一度は読んでおきたい名作ですね!
実際、「ハリー・ポッター」(イギリス人作者)を読んだ際、電子辞書の”複数辞書検索”という検索でも引っ掛からなかった単語と出会いました。インターネットを使えば意味はわかるでしょうが、そこまで稀な単語は覚えなくていいのかな、という結論にいたり、スルーさせてもらいました。
2. 本の年代を確認
私の経験によると、”古ければ古いほど内容を楽しむのが難しい”のが実情です。
かの有名な”The Great Gatsby”(1925年出版)はファンも多い名作ですが、洋書にトライしてみる方にはもっと馴染みのある本が合うと思います。
一方現代の本は、楽しめるし、内容もすんなり入ってくるのかな、というところです。気に入れば、映画版を探してみるのもいいですね。
3. 内容を知っているか
これはとても大事ですね。洋書を読む経験がない方は日本語で読んで好きだった本、昔読んで何となく知っているそんなに難しくない本、などを選ぶことをオススメします。また映画版は見たことがあって知っているという本もいいですね。
私は無類のハリー・ポッター好きなので、ほぼ内容を知っている上で英語で読んでみたら時間はかかったものの、7巻まで読み切ることができました。
もし知らない本を読みたい、という方は児童本がおススメです。児童本だからと言って決して簡単すぎることはありません。とても分厚い本ですが、ハリー・ポッターも児童本です。私のオススメはDisneyが出版の児童本です。
実際に読んでみよう
さて、購入した洋書をどうやったら最大限に自分の英語力アップに繋げるのかについて。
ここでは3つの手順について紹介したいと思います。
- 辞書を使わないで読み通す
- 一つ一つ分からない単語を調べる
- 好きな時間に単語を確認しながらまた読む
1. 辞書を使わないで読み通す
初めから一つ一つ意味を調べていたら本を楽しめなくて続かないのでは、というのが私の持論です。同じ未知の単語が何度も出てきたら辞書を引いてみるのもいいですが、ここでは読み通して内容を楽しみましょう!
2. 一つ一つ分からない単語を調べる
単語、フレーズの意味を調べましょう。
私の場合、ルーズリーフを用意して辞書で調べた単語、場合によっては発音記号も書き写し、それから意味もメモします。これを聞くとながーい作業になりそう、と感じる方もいらっしるかもしれませんが、何年経っても見直せるのがポイントです。頑張りましょう!
単語は自分が意味が分からないものを調べるので、それほど難しさはありません。
大事なのはフレーズです。初めのうちは見逃しがちかもしれませんが、”なんだこれは”と思ったら辞書の”成句”そこになかったら”例文”で検索してみましょう。ピッタリのイディオムが見つかることが多いです!
例えば...
R. J. Palacioさんの”WONDER”で出会った単語をメモしてみると
a clean slate: (物語、出来事など)を実演する、身振りよろしく話す
blind date: ブラインドデート(第三者の紹介による面識のない男女のデート)
のようにルーズリーフにメモしていきました。
ちなみに”WONDER”は映画を先に見て感動したので本をトライしてみました。最高でした!
3. 好きな時間に単語を確認しながらまた読む
人間、一度見たらずっと忘れないようになっていれば、と思いたくなるところですが、すぐに忘れてしまいがちです。
またその本を読みたいな、という気持ちになったらメモを横にもう一度物語を楽しみましょう!
洋書を読んだ効果
- 単語力のアップ
- 海外の常識
- 速読の効果
1. 単語力のアップ
単語力はとても上がります。多読の方法で学校では辞書を使わないと習い、ならなんのために洋書を読むんだろうと、思ったものです。
高校までで日本人が必須とされる単語は児童本の洋書を読むには残念ながら足りないのではないかな、と思います。しかし単語を調べていると、途中からある程度洋書を読むのに必要な単語がカバーできた、と思える日が来ます。大きな自信に繋がりますね。
2. 海外の常識
私は趣味で海外ドラマや洋画を見ますが、そのストーリーの中でキャラクターが本を読んでいたり、好きな本が合ったり、そんな時に自分の知っている本が登場すると、”わかる!”という瞬間があり、とてもテンションが上がります。
例えば...
アメリカのシットコムの”FRIENDS”では”Little Women”(若草物語)を少し理解しておくだけで、クスッと笑えるシーンがあります。
マーベルシリーズの”The Falcon and the Winter Soldier”ではGandalfというホビットのキャラクターが一瞬だけ会話に登場します。ホビットを読んだことがあれば”あれだ!”とテンションが上がりますね。
3. 速読の効果
もちろん英語の読むスピードが上がりますし、一度の流し読みですんなり内容が理解しやすくなります。
英語の文章を理解するのに何度も同じ文章を読まないと内容が入ってこない、という方に洋書はオススメです。
この速読をさせるために当時の学校では生徒に多読を辞書を使わずにススメていたのだな、と最近になって納得しました。
最後に
初めから完璧を目指す必要は全くありません。初めは私もかなり時間がかかり、どうやってススメていこうか悩んだものです。
私が確立した洋書の読み方で少しでも多くの有益な情報を共有できたなら幸いです。
一緒に英語の学習を頑張っていきましょう!